東大受験体験記 その3 [受験]
今回はセンター試験の体験談です。
前日は意外と普通に寝れたのですが、当日は起きた瞬間から心臓バクバク
↓
会場に着いた途端にお腹が痛くなってトイレ直行
でした。
実は受験期は精神面のコントロールに非常に苦労していて、正月あたりから1日おきにお腹を壊したり、「受験」という単語を聞いただけでお腹が痛くなったり、と散々でした。
なので当日にトイレへ直行したのも必然です。(というか予期して薬も持参していました)
そんなこんなで試験開始。
【地理歴史】
世界史、日本史とも文化史の出題が少なく、社会に関しては勝利を確信。
【国語】
前から順に解く。
評論:
お、漢文についての評論!? 異学の禁? 士大夫階級?
世界史日本史選択者勝ち組じゃね?
↓
初っ端の漢字問題で「コウセツ」(巧拙)が思い浮かばず焦るも、テキトーに選んでさっさと進む
↓
問2,3,4 全て二択までしか絞れないが、悩んだら負けだと思って確信度60%くらいで選ぶ
↓
相変わらず最後の構成問題が分からないが、これも確信度50%くらいで選ぶ
小説:
おい、長くね?
↓
ん?
「おほほほほほほほ」「あはははははは」
これ絶対ネットで話題になるわwww と一人でニヤニヤする
↓
最後の問題以外は出来た、と信じる
古文:
「次の文章は『源氏物語』(夕霧の巻)の一節である」
は?
ついに源氏物語がセンターにキター!!!
しかも夕霧の巻とか絶対難しいじゃん。
((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
↓
とりあえず一通り読む
↓
30%くらいしかわからん・・・。
汗タラリ
↓
まてよ。この場面って「あさきゆめみし」(マンガ)で三回くらい読んだよな?
もう本文読まなくてもなんとかなるんじゃね?
↓
設問を見る
↓
問2はいける
問3以降全部マンガの知識で解けるwww
問1?どうせ考えても分かんねーよ
ということで1.5周くらいしか本文を読まずにさっさと終わらせる。
漢文:
「たけのこ」でなぜか頭の中に某チョコレート菓子のイメージが浮かぶ
↓
心の中で吹く
↓
気付いたら時間が残り10分
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話の大筋は理解したので、後は勘で選ぶ
おい、国語ヤバイぞ…
【英語】
第5問の問5で、
ん?女子高生?パーマ?
あー、高校時代はストレートだったけど大学入ってチャラくなってパーマかけたのか。
と勝手に解釈して6点ぶっとんだ以外は無難にやりました(苦笑
【リスニング】
省略
一日目はそんな感じでした。
国語で結構ヤバい感じがしたので友達と「国語ムズい」「国語ムズい」と言いながら帰りましたね。
自己採点は二日目まで終わってからやろうと思ったんですが、やっぱり国語がすごく気になったので自己採点してしまいました。
そして国語の結果。
ゴクリ・・・。
180点。
!?!?!?!?!?
謙遜ではなく本当に国語は死亡したと思っていたので、一人で大喜びしてました。
そして「ヤバい」と言い合っていた友達にどう釈明しようか・・・とかいう心配も生まれたり。
予想外の結果のおかげで、この日は安眠することが出来ました。
そして2日目。
【数学1A】
第1問の(2)から桁数が合わないwww
焦る。焦る。
↓
結局原因不明なので第4問へ
↓
これも最後で桁数が合わない
↓
戻って第一問へ。
↓
やっぱり桁数が合わないので、(2)から別の計算方法で解く
↓
第二問、第三問を無難に終わらせる
↓
第四問をひたすら考えるも分からず、試験終了。
↓
周りの易化、易化という声に絶望
ちなみに数学1Aの点数、
79点www
国語の失点<数学1Aの失点
という。
これは当分ネタにします。
そして初っ端の計算が合わなかった原因ですが、帰宅後に計算式を精査したところ、
こんな記述を発見。
(1-3)/(-1)
=-3/-1
=3
1ひく3をマイナス3とする痛恨のミス。。。
本番って怖いね。
【数学2B】
無難にこなす。
【理科(地学)】
センター地学って10月から始めても9割とれるらしいよ
センター地学って10月から始めても・・・
センター地学・・・
ムズい。
というか時間が足りない。
地学ナメてました、すみません。
という感じでセンター終了。
やっぱり自己採点は1日目にしないほうがいいです。
数1Aの計算ミス(というか勘違い)といい、地学の難化への動揺といい、気の緩みがなければもう少しどうにかなった気がします。
とか後悔しても遅く。
国語の勘が冴えたおかげで、総合では満足のいく点数でした。
でも勘次第では50点~100点のブレはありえたわけで、センター試験の怖さを実感した受験でした。
何か言うとすれば、
・有名古典はマンガで読んどいたほうがいい
(僕の場合みたいに出題が的中するのは稀ですが、的中した時の破壊力がすごいです)
(一応僕は徒然草、更級日記、枕草子等々もマンガでストーリーを把握しておいていました)
・勘(運)も実力のうち(?)
・自己採点は1日目にするな
ですかね。
まあ上記の体験談は表現を多少誇張して書いていますが、本番で予期せぬミス、傾向変化があるのは確かです。
さて、次回はいよいよ東大二次の体験記です。
東大受験体験記 その2 [受験]
さて、今回は具体的な自分の受験勉強の流れや参考書を書いていきます。
まず大まかな流れは以下の通りです。
(なお得意教科は国語と社会、苦手教科は数学、社会は日本史+世界史選択でした)
【高1】
英語:GNOBLEの予習・復習のみ(それだけで手いっぱい)
数学:SEGの予習・復習のみ(〃)
国語:Z会の通信教育をやるだけ
社会:たまーに趣味で歴史の本(インド、ビザンツ、江戸中期とか)を読む程度
【高2前半】
英語:塾のテキストのみ
数学:〃
国語:Z会の通信教育をやるだけ
社会:Z会の通信教育を始める
【高2後半】
英語:塾のテキスト
+「フォレスト」を読んで文法総復習、「ネクステージ」、「システム英単語」
数学:塾のテキストのみ
国語:Z会の通信教育
+「必携古典ハンドブック」、「古文上達 基礎編」、「速読古文単語」
社会:Z会の通信教育
+山川の教科書を読む、一問一答を1周してみる
【高3夏前】
英語:塾のテキスト
+「ネクステージ」、「システム英単語」
数学:塾のテキストのみ
国語:Z会の通信教育
+「古文上達」、「読み解き古文単語」、「漢文 句形とキーワード」
社会:Z会の通信教育
+教科書、一問一答、「実力をつける日本史100題」、「同 世界史100題」
【高3夏】
英語:塾のテキスト
+「ネクステージ」 (これ以降、単語帳は一切開かず。単語は長文を読みながら適宜覚える方式に変更)
数学:相変わらず塾におまかせ
国語:Z会の通信教育
+「最強の古文」、「読み解き古文単語」、「漢文 句形とキーワード」
社会:Z会の通信教育
+教科書、一問一答、「~100題」、ほか文化史や近代史の参考書をいくつか読破
理科:「完結!センター地学Ⅰ」を読むだけ
【高3秋】
文化祭準備のため塾以外の勉強を殆ど放棄
休み時間や数少ない休みの日に塾の宿題をこなし、
電車内等でたまーに一問一答をやる程度
【高3 12月後半~1月前半】
塾+センター過去問+センター予想問題集
Z会の通信教育は少し溜まりながらも継続
【センター後】
塾の直前講習+溜まっていたZ会を一掃
+いまさらながら東大2次の過去問を始めるw(7年分やりました)
人によって得意科目は違いますし、勉強法の合う・合わないもあるので余り偉そうなことは言えませんが、後輩にアドバイスするとしたら以下の点です。
・参考書・問題集は量ではなく質
少数の良質なものと最後まで共に歩むべき
・赤本(及び25カ年)は高3の10、11月~がベスト
(自分は文化祭準備の関係でセンター後に始めたが、さすがに時間が厳しかった。一方、夏に赤本を始めた友人は、センター後に「過去問を残しておけばよかった」と嘆いていた)
・センターの勉強は高3の12月~で間に合う・・・気がするがそれぞれのセンター試験適性によるかも
まあ鉄緑会でバリバリ先へ先へ行っていた人と比べると進度が遅い実感はありましたが、一応8月の東大模試でもA判定だったので、あまり過去問や論述対策を急ぐ必要はないと思います。基本が大事。
また、科目別の勉強法についてですが、塾に通わなかった国語と社会について書きます。
【現代文】
・解く→添削→復習 に尽きる。
・Z会の「現代文キーワード読解」はそこそこ役立つ
【古文】
・文法や単語も大事だが、演習量第一。(長文を読みまくると文法も単語も自然と定着する)
・Z会の問題集は良質だった。(「最強の古文」は難しすぎる気も)
・長文を読んだらかならず音読。音読すると文法や話の展開がするするっと入ってくる。
・最終兵器は古典マンガ (体験記その3で詳述)
【漢文】
・古文と同じく音読必須
・古文よりも文法(句形)重視で勉強すると効率的かも
【世界史】
・論述対策は秋からで間に合う。夏までは知識の定着が第一。
・年号は覚えたほうがいい。重要年号を全部覚えると圧倒的に論述が書きやすい。
・僕は文化史を半ば捨てたが、意外と出題が多いので文化史の参考書を読んだ方が無難。
【日本史】
・正直東大日本史は勉強方法不明・・・あれ6割くらい国語の問題だし・・・。
・センター対策も兼ねて年号はやはり覚えたほうがいい。
・センター満点を目指すなら、資料集の仏像とにらめっこすることも必要
来年から新課程なのでどのくらい通用するかは分かりませんが、僕はこんな感じで勉強してました。
勉強時間は 平日4時間、休日9時間 くらいでした。
大学受験は基礎からコツコツ積み重ねていった人が受かるんだと思います。
だから基本を疎かにせず、世界史なら教科書、英語なら文法の基本問題集、といったものを焦らずコツコツやっていくことが肝要だと思います。
次回、いよいよセンター試験の体験談を書きます。
東大受験体験記 その1 [受験]
せっかくなので大学受験の体験談、及び勉強法を書いてみます。
たぶん3~4回で完結します。
僕が大学受験を初めて本格的に意識したのは中3の冬でした。
その頃、周りで突然塾へ通う人が増えたんですよね。
特に鉄緑会の入塾試験を受ける人が大量発生して、なんか危機感が芽生えました。
そして気付いた時にはZ会の冬期講習を申し込んでいました。
大学受験に関しては、
「勉強するのは自分なんだから、塾行くかどうかは自分で判断しなさ(ry 」
とか
「周りにつられる必要はない」
といった意見が散見されます。
もちろんそれらは正論だと思いますし、僕も中学入学時はそう信じていましたが、結局周りに流されて塾に通うことになってしまった感は否めません。まあそんなものです。
鉄緑会ではなくてZ会の講習に申し込んだのが、せめてもの「周りに流されまい」という意思表示だったんだろう、と今になって思います。
(膨大な宿題を課す鉄緑会の方針が嫌だったのも理由の一つです)
ちなみに塾へ行く前(中2の12月と中3の4月)のZ会の在宅模試(通信教育は溜まりながらも中2から受講していました)の結果が残っているので晒します。
【中2の12月】
英語 偏差値46.9←!!!???
在学中学校内成績 30人中30位
数学 偏差値57.5
在学中学校内成績 30人中17位
国語 偏差値49.8←!!!???
在学中学校内成績 30人中26位
【中3の4月】
英語 偏差値57.1
在学中学校内成績 27人中16位
数学 偏差値57.3
在学中学校内成績 27人中20位
国語 偏差値64.5
在学中学校内成績 26人中3位
酷いね。
いやー、よくある「偏差値40台からの東大合格」っていうパターンじゃないですかw
在宅模試なんで適当に受けたものですが、それにしてもひどい成績ですね。
中学受験時から偏差値が20近く低下していたことになります。
まあ中1、中2の時は遊び呆けていましたからね。
これを見ると、「周りに流されて」塾に通ったのは正解だったと思います。
あのままテキトーに溜まり続ける通信教育だけで勉強していたらどうなっていたことか。
そして中学受験以来久しぶりに通った冬期講習で、勉強の遅れを痛感
→高1から通塾
ということになりました。
高1からは英語はGNOBLE、数学はSEGに通塾しました。
なんでZ会やY-SAPIX(あるいは鉄緑会)にしなかったのか?
なんとなく、です。
よく塾選びですごーく悩む人や、
「A塾とB塾はどちらが東大受験に向いているのか」
とかネット上で質問している人がいますが、実際に複数の塾へ通い、さまざまな人を見てきた感想としては、
「結局は本人の努力次第」
といった感じです。
これは塾選びだけでなく通塾自体にも当てはまることで、
塾へ行かなければ東大に受からない、ということはないです。
自宅学習だけで合格した友人もいますし、鉄緑会に6年間通い続けて合格した友人もいます。
もし普段から勉強する習慣があり、かつ各科目について自分のレベルをしっかりと把握できていれば、自宅学習でも受験勉強は十分にできると思います。(あくまで個人的な感想です)
さて、今回はこの辺で。
次回は各科目の勉強法を書きます。